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家づくりコラム

なぜ、性能にこだわるのか?

2020.06.22 カテゴリ:

Living Design nexの母体となる日建ホームといえば、地域でも群を抜く性能の高い家を建てることで有名ですが、なぜ、こうした性能の高い家を建てることになったのでしょうか?

なぜ、日建ホームは性能にこだわるのか?

私の実家は自然素材しか使っていませんが、断熱もほとんどなく、冬は寒くて夏は暑い家でした。

こうした昔の家は、いくら自然素材で出来ているといっても、健康な若い人はまだしも、赤ちゃんやお年寄りの方にはけっして優しい家にはなりません。私は誰もが健康で長生きできる家をつくりたいと思い、家の性能をあげるにはどうしたらいいか考えるようになりました。

そんなとき、新築の家の壁の中が湿って腐ったりカビが生えてしまうという話をあちこちで耳にするようになりました。私の実家は昭和の14年ごろに建てた家なんですが、そういうことになったことがないんです。なのになぜ新しい家がそんなことになってしまうのか、とても矛盾を感じていました。

私が学校で建築を勉強したころは断熱や気密といった話はほとんど出てきませんでしたので、断熱や気密についてもっと知りたいと興味を持ち始めたのです。

いいかげんな施工だと壁体内で結露を起こしてしまうことがあるそうですね。

そうなんです。

昔の家は断熱も気密もない家でしたから、湿気も溜まらなかったのですが、断熱や気密の必要性が叫ばれるとどこもそれなりにそうした工事をするようになりました。しかしながら、断熱材の入れ方が雑で熱橋が生じたり、気密が悪くて壁体内に湿った空気があるとそこで結露してカビが生じたりするのですね。窓の性能が悪いとガラスやサッシで結露したりもします。

そこで確実な気密断熱の施工の方法を学び、家族への健康被害、シロアリや腐朽菌による構造への被害が出ない家づくりを追求したんです。結果、北海道レベルの高い温熱性能のある住まいをつくることができるようになりました。

日建ホームは、自然素材にもこだわっていると思いますがそれだけではダメだと。

 私どもの会社では自然素材や無垢の木を多く使っております。ただ、無垢の木を多く使ったからといって健康な家になるかというとそうでもないんですね。昔の寒い家を家を思い出していただくと、そうでもないことは容易にわかると思います。

日本には春夏秋冬があって、そこで快適に暮らすには自然素材と設計だけではなかなか難しい。

昔ながらの自然素材を大切にしながら、パッシブな設計手法も取り入れ、絶えず国内外の最新の技術も検証しながら、良いものがあれば実際に足を運んで採用できるかどうか検討する。

そんな姿勢で家づくりに臨んでいます。私たちの作る家は、現時点で一番性能のいい家でありたいと思うのです。


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